2018/04/21

ハロウィン

ゾンビゾンビ言ってるせいで、俺が一番好きな映画はゾンビ系と思われがちだが、
実はハロウィンという殺人鬼映画がマイフェイバリットムービーなのだ。

というわけでこの項ではハロウィンシリーズを一通り紹介したいと思います。


登場人物

マイケル・マイヤーズ












6歳のハロウィンの夜、実の姉を惨殺。精神病院にぶちこまれる。
それから15年もの間、問題行動はおろか、言葉すら一切発さずにおとなしく入院生活を送っていたが、
21歳のハロウィン前夜、突然脱走。地元に舞い戻りハロウィンで浮かれる若者たちを一人ずつ殺していく…。

一見無軌道に殺人を繰り返しているように見えるが、実はきちんと目的意識が存在していて、
幼少期に姉を殺し、成人後は妹や、その娘を執拗に狙うなど、
自分の血族を根絶やしにせねばならないという妄執に衝き動かされている。 



ルーミス先生












精神科医。
6歳のマイケルに出会って以来、8年間彼を研究し続け、
「善悪の区別がつかないきわめて危険な患者」と診断。
その後脱走までの7年間、閉鎖病棟に監禁する。

マイケルと最も長い時間を共有してきた人間で、最大の理解者、であると同時に最もマイケルを嫌悪している人間でもある。
マイケルの殺人に医師として責任を感じており、殺してでも止めねばならないという執念にとりつかれている。
それゆえ、マイケルを追いつめるためなら倫理にもとる行動も辞さない、ある種のキチガイ。


ローリー・ストロード












マイケルの妹にして、生き残ってる唯一の親族。
そのためマイケルに延々と追い回される可哀想な人。


ジェイミー・マイヤーズ












ローリーの子供。母親同様、親戚というだけの理由でマイケルに延々と追い回される不憫な子。 


というのがまぁシリーズを通して登場するキャラっすね。
他にもちらほらいるが、脇役なので省きます。 



音楽

作中でマイケルが出てくるときのBGMが素晴らしい。
というかシリーズ物の常で、末期(6らへん)には完全にクソ映画だったハロウィンシリーズを
なんとか「見れなくもないかなあ」程度の作品たらしめていたのはこのBGMの力だと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=Nq6pekM6sZQ

監督のジョン・カーペンター本人が作曲したそうなのですが、多才すぎる…。




時系列





















という順に話が進むというのを踏まえて見てもらえるとわかりやすい気がする



1作目













記念すべき1作目にして、俺が一番好きな映画。 
あらすじを簡単に説明すると、精神病院から脱走したマイケルが地元ハドンフィールドに舞い戻り、妹を殺そうとするというだけの話です。

ハロウィンシリーズの素晴らしい所は、ハロウィンってみんな仮装するから、
マイケルが不気味なマスクかぶってフラフラとそこらをほっつき歩いてても「お、仮装だ」で流されるんですね。
不審者が街に溶け込んじゃう日。いいですねハロウィン!

俺がこの映画で一番好きなシーンは、終盤でローリーともみ合って、マイケルのマスクが取れるシーン。

ジェイソンもそうだが、殺人鬼映画ってマスクを取ると醜い素顔が露わになり、
それが内面の醜悪さを象徴している、みたいなのがベタなパターンだと思うんですが、
マイケルの素顔は普通の若者なんですね。どこにでもいるような至って平凡な若者。

でも表情がまったくない。人を殺そうとして苦戦している最中なのに、感情と呼べるようなもの、
「焦り」や「苛立ち」はおろか、「殺意」すらもまるで伝わってこない、まるで能面のような顔をしていて、
素顔が醜悪なパターンより殺人鬼というものの本質を端的にあらわしてるのではないかという感じですごく好きです。

ラストは、ローリーが襲われてる現場に駆けつけたルーミスによって、ありったけの銃弾をぶちこまれるマイケル。
バルコニーから転落して死んだ…かに思われたが、転落したはずの場所に死体がなくてルーミスが「…!!!」って顔になってEND。



2作目













1の続き。ルーミスに撃たれて一時撤退したマイケルだったが、
ネバーギブアップの精神で病院に搬送されたローリーをしつこく追いかける。 

1作目はローリーの知り合いをちまちま殺してるだけで、殺害方法もほぼナイフ一辺倒。
「地味」との声があったらしく(俺はそこがいいと思うんだけど)、2では色んな手法でたくさん殺します。

ローリーが病院にいるからって、なにも院内の人間をしらみつぶしにする必要はないと思うのだが、
前哨戦とばかりに一人ずつ律儀に殺していくマイケル。殺害方法もやたら手がこんでいて(熱湯で煮殺したり)、
ちょっと道草食いすぎかなー今回のマイケルは…って感じ。 

ラストはようやく病院内のモブを一掃し終えて、「さあローリーおまえの番だ!」と襲い掛かったところで、
ルーミス先生が颯爽と登場。いろいろヘマをしつつも(銃に弾入れ忘れて刺されたり)
なんとかマイケルを追いつめ、最後はガス爆発で自分もろともマイケルを丸焼きにする。

おそらくシリーズ通して最もルーミスが輝いていたシーンであろう。 



3作目













マイケル出てこねー。

「毎回殺人鬼じゃ退屈でしょ!」と思ったカーペンター監督が路線変更に臨んだ結果らしいが、
やっぱハロウィンっていったらマイケルを期待するよなあ。ファンの間では黒歴史のようです。

あらすじは一言で説明すると、
危険なハロウィンマスクを出荷してるブラック企業を主人公が潰しにいく話だな。

危険なマスクとは具体的にどのようなものかというと、かぶった状態で特定の映像を見ると、
頭がグチャグチャに溶けて死ぬという。

別物として見るとなかなか荒唐無稽で面白い映画なのだが、ハロウィンってタイトルでやってほしくはなかったな…。



4作目














Ⅱの爆発から10年、ずっと寝たきりだったマイケルがひょんなことから昏睡状態から目覚め、
姪を殺しに故郷に戻る…という話なのだが、このへんからマイケルのやることがだんだん派手になってくる。













復活早々、側にいる人間を南斗聖拳みたいな技(指を額に突き刺す)でぶっ殺して、
「え…何すか今の技…?」と視聴者を困惑させるマイケル。

その後息つくヒマもなくガソリンスタンドを襲撃し、車をパクって建物ごと爆破。
なんだこのアクション映画は…。

故郷に戻ったら戻ったで、姪を探すのに邪魔だからという理由で、
警察署を襲撃するわ、変電所を破壊して電気を止めるわ、銃持った自警団を1分で皆殺しにするわ、
「街ごと叩き潰してやるよ…」とでも言わんばかりの大暴れ。マイケルってこんなアグレッシブだっけ…。 

ラストは姪を殺そうとしてる現場に駆けつけた州警察の一斉射撃を受けるマイケル。
銃弾を浴びながらフラフラと後ずさりした先にちょうど井戸があり、そのまま転落。

なおルーミスは、Ⅱの爆発から奇跡的に片足引きずる程度のケガで生還し(ねーよw)、
今回も体を張ってマイケルを止めようとしていたが、とどめの瞬間に全然関係ない場所で
ブザマに気絶していたりと、あまり活躍できていなかった印象。


5作目














このへんから急激に失速。

Ⅳのラストで死んだと思われたマイケルだったが、やっぱり生きていた。
半死半生で迷い込んだ山小屋で変なジジイにかくまわれて、1年間寝たきり生活を送っていたが、
ハロウィンの前夜に突如として完全復活。ジジイを殺して(恩知らずここに極まれり)故郷に姪を殺しにいくというストーリー。

正直語ることがあんまないんだよなー。好きじゃないし。
見所はルーミス先生が姪を捕まえて「マイケル!こいつを殺したいんだろ!出てこいよ!」
とか言ってマイケルを誘い出すシーンかな。完全にキチガイです。



6作目















クソ映画としか言いようがないが、ルーミス先生を演じるドナルトブレザンスの遺作という点においては
一定の敬意を払うべき作品。

お呼びじゃない人たち(マイケルを信奉する教団とか)がウジャウジャ出てきてややこしいが、
要はマイケルが血縁者を追い掛け回すだけの話です。いつもどおりだ。




仕切りなおし版とリメイク版

ここからは正史とは別の流れ、仕切りなおし版とリメイク版を解説していきます。

まずは仕切りなおし版。
2~6を完全になかったことにして、1の続きを作りましたっていうシリーズです。


ハロウィンH20












H20というタイトル通り、1の事件から20年後の話。

ローリーはマイケルに見つからないよう、事故死を装い別人の戸籍で暮らしていた。
が、なんやかんやでバレて、マイケルに襲撃されるというあらすじ。

かつては悲鳴をあげて逃げ回るだけだったローリーも20年の歳月ですっかり図太くなって、
襲ってくるマイケルを逆に殺そうとする。
1でローリー役だったジェイミー・リー・カーティスが、おばはんになったローリーをそのまま演じていて非常に感慨深い。
ちなみにルーミス先生は既に病死している設定なので出てこない。 

ラストは、マイケルを轢いて、車ごと崖から転がり落ちるローリー。
目を覚ますと木と車に挟まれて身動きの取れないマイケルを発見。そのまま手持ちの斧で首を切り落とす…。
とまぁこれで終わっておけば綺麗なオチだったと思う。しかし…。



レザレクション











H20でローリーが首を刎ねたマイケルは、実は影武者だった!
という衝撃…というか明らかに無理のある展開。

車で崖から転落するドサクサにまぎれて、救急隊員に自分のマスクをかぶせていたという入れ替わりトリックなのですが、
H20のラストを見ると、どう考えてもそんなことしてる余裕はないというか…。まぁいいや。

今回のあらすじですが、ローリーが精神病院にぶちこまれてるところに、
マイケルがお見舞いにくるというお約束の流れから始まって、またイカレ兄妹の鬼ごっこかー^^と思いきや、
開始15分でローリーがぶっ殺される。

背中に包丁を突き刺され、「地獄で待ってる」とイカした捨てセリフを残して屋上から転落するローリー。
個人的にはここで「完!」って感じなのだが、
まぁ15分じゃ映画にならないし…というわけで残り1時間半の展開ですが、
「伝説の殺人鬼・マイケルマイヤーズの実家で一晩を過ごし、その様子をUSTで生中継」という
ネットの企画に主人公たちが参加するんですね。

でマイケル宅に訪問し、家中にカメラつけたり、カメラの死角でいちゃついたり、
台所あさったり、やりたい放題はじめるんだけど、そこに家主が帰ってきたからさあ大変。
「人んちで勝手になにしとんねん」と片っ端から不法侵入者をとっちめていくマイケルさん。
主人公の運命やいかに…というストーリー。結構面白いです。

ラストは、主人公に燃やされ、黒こげで死体安置所に運ばれるマイケル。
「どうせ死んでねえだろー」と誰もが確信する中、案の定、閉じた瞳がカッと見開かれたところでEND。

さすがにゾンビ状態から続けようがなかったのか、レザレクション以降、仕切りなおし版の続編が作られることはなかった。



最後にリメイク版ですが、あんま紹介とかそういう気持ちになれないんだよなーこれに関しては。
改悪以外の何者でもないから。

とりあえず原作からの変更点で、個人的に「これはやめてほしかった…」ってのを書いておきます。

①マイケルがでかい
リメイク版マイケルを演じてるのはタイラーメインという、X-MENでセイバートゥース役だったプロレスラーなのですが、
このひと身長206センチあんのね。原作のマイケルってせいぜい180後半で、しかも細身だったじゃないですか。
でかくなりすぎだろ…。









縮尺がおかしい。

あとこの人、セイバートゥースの時と役作りあんま変わってないっていうか、
人を殺す時に「ヌォオオオ」みたいな唸り声あげるんですけど、マイケルは野獣じゃねーんだよ。自重しろマジで。

2に至ってはマスクが大破して、ほぼ素顔が見えてるので、殺人鬼マイケルマイヤーズとして見れないというか、
完全にタイラーメインが唸り声あげながら暴れるだけの映画でしたね。誰得。













②マイケルの過去
原作ではマイケルの子供時代は5分程度だったが、
リメイク版ではかなり長い時間を費やして不遇な育ちの少年が家族を殺すまでの様子が描かれる。
この点について「原作より素晴らしい」と言う人も多くて、その気持ちはまぁわからんでもない。
でも俺の個人的な趣味をいうと、原作マイケルのよさは、至って平凡な家庭で育った子供がある日突然
「家族を殺さねば」という妄想にとりつかれた所、つまり成り立ちや思考回路がまったくわからない狂人って部分なので、
この過去はいらなかったな。まぁこれについては人それぞれかなと思います。

③ルーミス先生










原作だと、マイケルの危険性を誰よりも熟知し、
命を賭しても止めねばならないという熱い使命感に燃えるキチガイだったルーミス先生ですが、
リメイク版ではドキュメンタリーを出版するためにマイケルを取材してる打算まみれのクソじじいという設定に。
ダニエルキイスかよ。

最終的に「おまえが本に書いてたきちがいが人殺しまくってるけど、おまえが元凶なんじゃねえの?」って空気になって、
やけくそになり「止めればいいんだろ止めれば!」とマイケルに特攻してひねり潰される。こんなルーミス見たくなかった…!